読書と暮らし

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夫婦は家庭の「共同経営者」

 

出産・育児ママのトリセツ 〜「子どもができて妻が別人になりました」というあなたへ

出産・育児ママのトリセツ 〜「子どもができて妻が別人になりました」というあなたへ

 

 

出産、育児関係の本を読むのは大好きなのですが、妊娠中や産後のママに関する本で女性が書いたものはとかく読みにくい。

なぜなら「私たちってこんなに大変なの!だから同情してね、パパ、ちゃんとしてよ!」みたいな調子の本が多いからです。

 

でも、この本の作者は女性ですが、そんなことはないです。

わりと中立的な目線で、被害者ぶることも男性を批判することもなく書かれていてとても読みやすいです。

 

構成がおもしろく、妊娠した妻とその旦那さんの心の声がTwitterの形でつぶやかれます。

それに対して、著者がコメントしていく、という形です。

 

本書の中で特に心に残ったことは2点。

 

まずはママ側から。よく言うことですが、「手伝う」という言葉は禁句だ、ということ。

パパも当事者であるという自覚を持って子育てに携わるべき。でも、それにはママの自覚も不可欠だと思います。

多くの夫婦では、ママが主体となって子育てをすることが多いと思います。その時に、旦那さんを助手扱いしないこと。

 

そしてもう1点。パパ側から。「パパも認められたい、感謝されたい」ということ。

参加してもダメ出しされるだけじゃあ、やる気も失せちゃいますよね。

私も、子供のことをするのは全然嫌じゃない。だけど、誰かに認められたい、感謝されたいということはよく感じます。やるのが当たり前。それは分かっているんですけど、誰も褒めてくれない、感謝してくれないと寂しくなっちゃうんですよね。マズローの欲求5段階説の4段階目にあたり、これがないとモチベーションを保つのは難しい。

自分が認めて欲しいんですから、相手ももちろんそうだと思います。

パパの足りてないことを責めるのではなく、していることを褒めて、認める。大切なことだな、と思いました。

つい、忘れてしまうこともありますが…。

 

夫婦お互いが思いやりを持って、共同経営者として子育て含め家庭を運営していきたいです。